新工法の適用によるツインロータリ圧縮機の高効率·大容量化

摘要

ロータリ圧縮機の高効率化の手法として，シリンダ高さの縮小による漏れ損失の低減が挙げられる．シリンダ扁平化は高効率化による省エネルギー効果のみでなく，素材使用量低減により省資源化に対しても有効な技術となる．当社では，圧縮機構の固定の際の歪みを抑制する『シリンダ熱かしめ固定工法』によりシリンダの扇平化を実現，モータ巻線の高密度化技術とあわせて圧縮機の高効率化とコンパクト化を実現してきた．さらなる圧縮機高効率化のためのシリンダ高さ縮小に対し，従来の生産工法では圧縮機構部のディメンジョン設定に対し制約が存在していたが，当社は新しい製造方法の実用化により従来実現できなかうたシリンダ高さ縮小とその効果による圧縮機高効率化，行程容積上限拡大機種を開発した．本稿では新製造方法の概要とその効果を紹介する．