東京大学大学院領域創成科学研究科人間エネルギー環境学研究室(飛原·党研究室) - 環境に調和したエネルギー技術を創造する

摘要

東京大学人間エネルギー環境学研究室は，1999年4月，大学院新領域創成科学研究科の発足とともに新たなスタートをきり，19年が経過しました.その間一貫して，エネルギーを大量に消費することなく人間の快適な生活環境をつくる技術や，中長期的な都市のエネルギーシステムの研究を行ってきました.これまで，人間は快適な環境を整備するために莫大なエネルギーや資源を消費してきました.その結果として，オゾン層の破壊，環境ホルモン，そして地球温暖化問題などが顕在化し，現在その解決に対して一刻の猶予も許されない状況となっています.環境問題を解決するためには，大量生産，大量消費社会からリサイクル社会への転換，エネルギー資源のさらなる有効利用など，これまでの社会を変革し，環境に配慮した持続的発展が可能な社会を形成する必要があります.一方で，人間はエネルギー消費を伴う快適な生活環境を追い求めでおり，これら相反するものにいかに折り合いをつけるかがこれからの課題です.本研究室は，大学院新領域創成科学研究科人間環境学専攻に所属しており，新しい学問分野の開拓と，将来の環境とエネルギー問題を解決することができる幅広い視野を持った人材を社会に送り出すことを目的としております.