21世紀の流通業戦略を考えるヒント④：システムから見た日本型コンビニエンス·ストアの光と影－コンビニエンス·ストアは日本の流通小売業の今後をリードできるか

摘要

日本にFC型コンビニエンス·ストアが登場して40年。今や、小売業界を支えるリーダー業態である。そして、米国からそのノウハウを輸入して出発したセブン·イレブン·ジャパンなどは既に米国の親会社を買い取るまでに成長し、多くの流通グループでは筆頭の稼ぎ頭となっている。しかし、今のところ、まだまだ好調に見えるこの日本型コンビニエンス·ストアもシステムの成立与件から見て、そろそろ曲がり角に来ているのではないかと思われる。それはどういう意味か？これらをシステムという視点から考察してみようというのが本稿である。