使用済みインクカートリッジの共同回収～里帰りプロジェクト

摘要

私が勤務するキヤノン㈱は販売会社であるキヤノンマーケティングジャパン㈱や販売店の協力をいただきながら、業界初となる使用済みインクカートリッジの回収を1996年より行なってきた。キヤノンに限らず、各メーカー及び販売元は自社で製造·販売したインクカートリッジの回収·リサイクルを全国の電気·カメラ量販店等で個別に行なってきた。しかしながら、個別の回収形態にはその回収規模や回収効率において自ずと限界があり、文字通り、各社は個別企業による対応に限界を感じているところであった。一方で、ご存知のとおり、一般家庭用プリンタ市場はキヤノン、エプソンを始め各社が性能、価格、サービスで熾烈な競争を演じており、お互いが競争相手として常に動きを注視している状況にある。