売れる経営環境づくりのための戦略講座②：第二回 売れる経営環境予測ケース「地域比較で倒産寸前のテーマパークを再生」

摘要

海外の園芸用品の某ブランド製品が常設展示で売られていた。東京の調査員によると、当時の東京では地元の客しか来ない銀座と青山の趣味の店が数品取り扱っていた。 ゼロの基点となる静岡では遠出ショッピング、通販で買われていたのみである。 北開東の中小都市の地元企業ホームセンターの売場の一角に、大半の商品がラインナップされていた。当然、同市にある全国区のホームセンターにあるはずもないものを静岡の覆面調査員が見つけたのだ。 今でこそガーデニング、家庭菜園、ハーブ、オーガニックはブームとなり市場として定着しているが、当時は現在を100～85％と換算して16％しか市場が育っていなかった。その時すでにテーマパークの商圏地域では65％の市場に育っていた。東京（当社調べ）では6.5％、ゼロ基点としての静岡では15％の市場であった。市場が65％といえば、トレンドウォッチャーたちが、「売場のスペースが増えてきたからヒットするぞ」といい始める時期である。 開設時に切り捨ててきた地元の文化によって息を吹き返したテーマパークで、今が花の見ごろと地元住民に愛されていることだろう。