小断面トンネル吹付けシステム－超低粉じhを実現した吹付けシステム

摘要

小断面トンネル吹付けシステムは、中小断面のトンネルの吹付け作業において粉じhが少なく良好な作業環境で施工が可能なシステムとして開発したものである。 平成12年12月に厚生労働省により「ずい道等建設工事における粉じh対策に関するガイドライン」が策定され、またじh肺に関する基本事項、衛生管理および施工体制等をより具体的に記載した「トンネル工事の粉じh発生作業に関する衛生管理マニュアル」が国土交通省より策定されている。 最近の各地でのじh肺訴訟の和解勧告などにより、建設工事における粉じh対策の一層の充実を図ることが急務となってきた。山岳トンネルの施工において吹付けコンクリート工は、重要な支保工として用いられているが、昨今の作業環境の改善要求から、NATM工法の粉じh発生要因のうち最大の発生量を占めるコンクリート吹付け時の粉じhの低減が求められてきた。 作業中の大量の粉じh発生は、作業の効率を低下させるだけでなく、人体に吸入されると悪影響を及ぼす。