構造物等の運搬·移動工法：海洋構造物の移動工法の特徴と課題－構造物の洋上移動のための積込·移動·据付方法などについて

摘要

周囲を海に囲まれた我が国では早くから海路を利用しての物の輸送方法が開発され、利用されてきた。 現在では海路を利用して輸送するものも大型化また多様化し、またその数量に置いても格段の差がある。 ここでは、近年施工されてきた陸上では輸送することのできない特に大型の構造物と特殊な構造物の積込方法、輸送方法、浮上または据付方法の一部を紹介する。 ただし各方法の名称は一般的に呼称されているものを使用するが、正式名称を持つものと区別するため前者には（仮称）を付記することにした。 また、文中で「湿式または乾式」として紹介している言葉は正式に認められているとは思われないが、読者に構造物を陸上から陸上へと移動させる方法と構造物本体を直接海に浮かせる方法を分かりやすく説明できると思い、私的に使用しているのであらかじめお断りしておく。