ラフテレーンクレーンの安全対策：ラフテレーンクレーンにおける安全対策の現状と将来的展望

摘要

1970年代に国産化されたラフテレーンクレーンは、日本国内の道路事情や工法多様化に対応しながら進化を続け、今や各種工事で必要不可欠な存在になっている。現在は、通称4次規制と呼ばれる2014年ディーゼル特殊自動車排出ガス規制に適合するラフテレーンクレーンの新型機（最大吊上げ荷重：4.9-80t、車軸数：2～4軸）が順次市場投入されている状況である。本稿では、クレーン装置部と走行装置部の各々の安全対策の現状と将来的展望について解説する。