TBM先進導坑および新割岩工法で新幹線直上部を掘る－国道2号三原バイパス第5トンネル工事

摘要

三原バイパスは広島県三原市内における一般国道2号の交通渋滞の緩和を目的としたものであり、全長9.9kmの内、約6割(5.6km)が10本のトンネルで構成されている。 三原バイパス第5トンネル工事（以下第5トンネル）は、10本のトンネルの中で最長の1,160mをNATMにより掘削を行った。 第5トンネルは、供用中のJR山陽新幹線備後トンネル（以下、備後トンネル）に対し、最小離隔15.5mで上越し交差する。 そのため、備後トンネルへの振動影響を最小限に抑える掘削工法を選定する必要があった。 本稿では、当工事で採用した掘削工法（TBM先進導坑およびEGスリッター＋IC雷管による超低振動発破工法）について述べる。