自動追尾ノンプリズムトータルステーションを活用した山岳トンネル用測量システム

摘要

山岳トンネル施工における計測や測量には、角度と距離を同時に測定し、即時に座標化が可能なトータルステーション（光波測距儀）の使用が一般的となっている。 近年、測定点に光波プリズムや反射シールを設置せず、岩盤や構造物の座標測定が可能なノンプリズム測距機能と、光波プリズムの自動視準や移動体の追尾が可能な自動視準、自動追尾機能を備えた小型軽量なトータルステーションが実用化され、トンネル断面マーキングを始め、内空変位自動計測や、切羽面の押出し、崩落測定などへの適用例が増加しており、自動追尾ノンプリズムトータルステーションはトンネル測量における必需品といえるほど普及している。 本稿では、様々な事業所で行われたトータルステーションの特徴を生かした新技術を紹介する。