エネルギー弁別型ラインセンサによる配管腐食検査システムの開発

摘要

石油精製·石油化学プラントでは建設から30～50年が経過し、保温配管の内面腐食や外面腐食（CUI：Corrosion Under Insulation）によるトラブルが増加している。石油学会の調査では、石油精製プラント全体に占めるオフサイトのトラブル割合は、2005年以前は17%であったが2011年以降は53%と大きく増加しており、その中でも配管に関するトラブルは80%に達している。検査対象は数キロに及ぶこともあり、保温材を解体して目視検査することが必要で、コスト的に大きな問題を抱えている。詳細な検査を実施するためのスクリーニング技術が必要どなっており、放射線ラインセンサを使用した腐食検査システム「CUII VieWII」を開発した。