最大つり上げ荷重110tオールテレーンクレーンKA-1100R

摘要

移動式クレーンのひとつであるオールテレーンクレーンのなかで，4軸100tクラスのオールテレーンクレーンは，ラフテレーンクレーンでは能力が不足するような比較的に大規模な建設現場はもとより，都市部の狭所での作業にも用いられる。我が国で稼動するオールテレーンクレーンは，国産機と輸入機（主にドイツ製）を合わせ，最大つり上げ荷重100t以上のクラスで多くの機種が存在している。これらの大型機は，その機体サイズや重量の制限から，ブームや上部旋回体のクレーン装置を分解して輸送することを前提として使用される。本機種は，最大つり上げ荷重110tながらクレーン装置を分解することなく公道走行を可能とし，旋回後端半径の短縮やブーム起立角度の拡大など，現場へのアプローチや設置場所に制約の多い日本国内の作業現場に合致させるベく開発したものである。