コスト削減につながる切削工具の使い方＜コスト削減を実現する切削工具＞：「ミラクル40ハイパワーエンドミルYC-MHD」による高能率加工でのコストダウン事例

摘要

長引く不況によりますます消費が落ち込む中，各業種とも生き残りをかけて激しい競争を行なっている。 高品位を武器にして小た日本の金型製造業も，人件費の安い諸外国で生産した製品との競争により，高品位に加えてさらなる短納期，コストダウンが必須となっている。 金型加工における短納期，コストダウンの有効な手法としては，高速，大切り込み，高送り切削などの高能率加工の適用が挙げられる占近年，焼き入れ鋼などの高硬度材については，（Al，Ti）Nコーティング超硬エンドミル（当社商品名：ミラクルエンドミル）と高速マシニングセンタの使用による直彫り·高速切削が可能となり，飛躍的な高能率化が果たされている。 一方，炭素鋼などの比較的低硬度の材料に対しては，高速切削とともに大切り込み，高送り切削による高能率化が求められている。 これは大切り込み，高送り切削による高能率化が，既存の低速回転のマシニングセンタでも達成可能という利点を持っためである。 しかしながら，近年の高能率化の要求を満たすような大切り込み，高送り切削（以降，重切削）が可能であるような工具の実現は非常に困難であるとされていた。