最新機械がリードする医療機器部品加工－医療機器部品加工に最適な工作機械の機能と役割

摘要

世界における医療機器市場は、高齢化の進展や新興国の国際的な需要の増大を受け、拡大している。2010年では2，763億米ドルであったのが、2014年では3，403億米ドルとなり、2019年には4，678億米ドルになるであろうと予測されている。日本国内においても、医療機器の輸出額·輸入額ともに増加傾向が見られ、2014年時点で約8，000億円の輸入超過との統計もある。輸入額のうち約2割は、日本企業の海外工場から国内向けの逆輸入と推計されている。そこで、本稿ではDMG MORIのMedical Excellence Centerの紹介を通して、上記に述べたような状況の中、医療機器部品加工に求められる工作機械へのニーズと課題について紹介する。