焼結ダイヤモンドボールエンドミルによる鏡面加工技術: 加工実験結果の紹介および切削メカニズムの考察

摘要

機械部品や金型の鏡面加工に関する要求はますます多様化している。家電などの外観に関するものであれば、審美性が主目的となり、部品そのものに対するもの、および金型による成形品の転写性に対する要求がある。レンズやミラーなどの光学部品やその金型であれば、光学特性が目的となり、単に鏡面のみではなく、表面粗さやうねりなどの表面精度が重要となる。また、軸受けなどの摺動部品においては、低摺動抵抗や運動姿勢精度の保証が要求され、真円度や真直度などの形状精度が重要となる。すなわち、単に鏡面加工といっても、要求の中身は部品の目的によって異なる。