XVL：XVLで広がるコラボレーションの世界－第4回 XVLを利用したCAEコラボレーション－ネットワーク対応CAEソリューション「W2E/XVL」

摘要

現在，CAEは実験や試作なしに実モデルを開発できるツールとして広く普及している．最近ではCAEへの入力は3次元CADモデルを利用することが一般的となってきているが，その解析結果（出力データ）は数十メガバイト（MB）～数ギガバイト（GB）にも及ぶため，3次元データでの解析結果の共有は非常に困難という問題がある．しかし，CAEの入出力結果をXVL化しネット上で共有できれば，設計者が解析結果を3次元データで手軽に評価できるようになるのではないだろうか．すなわち，われわれが提唱する，手軽に解析結果を共有できる"casualCAE"の実現が見えるはずである．そこで今回は，XVLを利用したCAEソリューション「W2E／XVL （Web Engineering Environment by XVL）」について紹介する．これは，ラティス·テクノロジーとCRCソリューションズにより共同開発された，CAEをネット上で実現する環境である．