剥離·破損を防ぐための異種材料の接合設計 シリーズ3 3次元き裂問題編 第5回 モードII,モードIIIの変形モードにおける応力拡大係数（ルート·エリア）

摘要

先月号は，モードI型（き裂開口型）き裂の干渉問題について解説した。具体的には半無限体表面に2個の半だ円形き裂や半円形き裂が存在する場合のき裂の応力拡大係数が干渉効果によってどのように変わるかということを示した。先月号でモードIのき裂の問題は一応終わり，今月号はモードII，モードIIIのき裂問題について考える。実際の機械部品や構造物においてき裂が存在する3次元立体に作用する外力個複雑であり，モードIのほかにもモードIIやモードIIIの状態が現れることは一般的である。そこで今回はモードII，モードIIIの変形モードの基礎と無限体中にだ円形き裂や長方形き裂が存在する場合の応力拡大係数の求め方について解説する。