Part 5：期待される「第4の波」

摘要

アルビン·トフラーが高度に情報化された社会を「第3の波」と唱えたのに対して，野村総合研究所が来たるべき社会に対して「第4の波」という概念を打ち出した（『創造の戦略』野村総合研究所1990年）。この概念をさらに煮詰めていくと，将来のビジネスモデルの姿が見えてくる。そして，それに対する新アーキテクチャーをいかに展開していくべきかも見えてくる。「第1の波」は農業化に対するビジネスモデルの構築であった。「第2の波」は工業化に対するビジネスモデルの構築であった。そして，「第3の波」がアルビン·トフラーの唱えた情報化に対するビジネスモデルの構築であった。これに対して，野村総合研究所が打ち出した「第4の波」は，創造化に対するビジネスモデルの構築であるとされた。