材料·プロセス選定のためのAshby法と機械設計 第28回 Ashby法と1DCAEによる設計：身近な製品を例に考える（1）

摘要

今回から，身近な製品を例にAshby法と1DCAE を用いて，新たな価値を生むことに挑戦する。実際の製品にAshby法，1DCAEを適用するには，その基本を十分理解しておく必要はあるが，これに捉われずに柔軟な思考を展開することも重要である。今回は身近な製品として，飲料用容器（キャップ）を考える。また，価値創造を誘引する考え方として，ブルー·オーシャン戦略およびここで用いられているアクションマトリクスについて説明する。これを受けて，Ashby法と1DCAEによる設計の手順を紹介する。この設計手順は，リバース1DCAE（現象の理解）と1DCAE（価値創造）に分かれる。この流れは，ブルー·オーシャン戦略のアクションマトリクスとも整合している。以上を受けて，飲料用容器（キャップ）を例に，リバース1DCAE（現象の理解）と1DCAE（価値創造）を適用，価値創造に至るプロセスを体験する。