［招待講演］スマートメーター活用プラットフォームのアーキテクチャ：遠隔管理技術SMFで実現するIoT

摘要

日本では電力小売り自由化に向けて，2024年度末までに国内のほぼ全ての電力メーターがスマートメーターに置き換わる.スマートメーターは通信機能を持つメーターであり，遠隔からの検針を可能にする．本講演では，まず，日本のスマート電力メーターの通信方式とデータ仕様を解説し，データ収集に関わる技術要素を総括する．検針プラットフォームの開発における最大の課題は，データ収集端末をいかに遠隔管理するかである．この課題に対して、「SMF(SEIL Management Framework)」というこれまでルータの遠隔管理に使われてきた技術を応用し，1．スマートメーターと接続するための個別の認証設定を遠隔から適用2．データ欠損時に再検針の指令をクラウド側から送信3．クラウドからファームウェア更新を実行といった機能を実現した．これらの技術的な解説をしながら，今後のIoTに必要となる要素を議論する．