放電境界領域における電気接点挙動の研究（その1）－アーク継続時間の挙動研究

摘要

アーク放電が発生し始める境界領域（電圧·電流）でのアーク継続時間について測定を行った。定電圧条件で電流を変化させると平均アーク継続時間との間に近似的な比例関係が計測できた。様々な電圧について測定を行うとアーク継続時間が「0」となる点（臨界点）の電流値がほぼ一点に収束することが明らかとなった。またこれは接点の表面の状態に左右されることも無く、また片面がニッケルと黄銅の接点で計測すると平均アーク継続時間の推移に違いは見られたが、臨界点については近接することが判った。