海外留学記:Department of Neurosurgery, Brigham and Women's Hospital, Harvard Medical School

摘要

私は2014年4月から2016年12月までの2年9力月間，米国のマサチューセッツ州ボストンにある，Brigham and Women's Hospital (以下， BWH)にresearch fellow (研究員）として留学しておりました.この間に私が経験したことを，簡単にご紹介します.Brigham and Women's Hospital (BWH) について:BWH は Harvard Medical School (HMS)の関連医療機関の1っであり，ボストン市内のLong-wood Medical Area (LMA)という地区にあります（写真1). BWHは全米でも屈指の病院で， National Institutes of Healthからの研究費獲得額のランキングでは毎回上位にランクインし，3,000名を超える研究者が働いています.臨床面では，約750床を有し，循環器分野での貢献が大きいことで知られていますが，脳神経外科学においてもHarvey Cushing先生が外科学の教授として就任されて以来，100年以上にわたる歴史を誇ります.現在は，22名のstaff doctor, 18 名の resident と5名のclinical fellowで構成され，症例は脳腫 瘍?血管障害?機能的脳神経外科?水頭症?外傷?脊椎脊髄疾患など多岐にわたり，年間1，000件を超える手術を行っています-また脳神経外科学のDepartmentは15の研究室（ラボ）を抱えており，約100名の研究者が脳神経外科関連疾患について研究を行っています.