TSKアルミブレース耐震補強工法の開発

摘要

本開発は，アルミ合金構造が一般の鉄筋コンクリート造建築の耐震要素として初めて用いられた事例である。軽量であること，外部に露出されるなど，対象構造の設計プライオリティーによっては十分に合理性のある建築構造材料になり得ることを実証した。平成12年に建築基準法の構造部分が改正されアルミニウム合金が鉄骨造と同様に使用できることになったが，本開発はアルミニウム建築構造の用途の一つの方向性を示したと言えよう。今後，民間商業ビルなど，中高層鉄骨造，鉄骨鉄筋コンクリート造建物の耐震補強にも適用すべく計画中である。