アルミニウム合金に硬質樹脂を射出接合する技術データプロジェクター/トップカバーの製造

摘要

アルミ合金をあるアミン系化合物水溶液に浸漬することで，合金表面はナノオーダーの超微細エッチングがなされ，しかも使用しだアミン系化合物が化学吸着する結果，特別な機能が出現する。 即ち，この液処理をしたアルミ合金を射出成形金型に挿入しPBT，PPS，又は特定の芳香族ポリアミド樹脂を射出すると樹脂とアルミ合金が強固に接合する。 当社はこの技術をNMT（ナノモールディングテクノロジー）と称している。 3年間の樹脂組成や液処理法の改良,及び接合品評価研究で，接合が従来常識では考えられない高レベルのものに出来ることが分かった。 即ち，一体化品のせh断破断力で，A1100，2017，2024，3003，5052，6063，7075等の展伸用アルミ合金で200～300kgf/cm~2，ADC10，ADC12等の鋳造用合金では150～250kgf/cm~2が得られ，特定のPPS樹脂を使用すると接合は-55°C/+150°Cの熱衝撃試験3千サイクルに耐えることが出来た。 更に，特定組成のPPSを使用して製造した射出接合品は，そのままアルマイト加工や化成処理ができた。