鉄道車両のアルミ化動向とアルミニウム車両委員会の活動について

摘要

わが国のアルミ車両の生産両数は45年で15，000両を突破した。 そして今や，台湾，中国へと新幹線車両が輸出される時代となった。 構体1両の重量は6トン程度であり，その他部品をあわせても鉄道車両としてのアルミ合金の使用量は年間で12，000トン程である。 決して多い量ではないが，そこに込められた技術力は高く評価されるものである。今後とも，軽量性ばかりではなく，快適性，安全性，環境親和性，経済性などバランスのとれたアルミ車両の実現のために諸課題に取り組み，国内外の鉄道事業者のニーズに的確に応えるようにしていきたい。アルミメーカ関係諸兄のご指導，ご協力をお願いする次第である。