筐体塗装ラインの効率的な稼動事例

摘要

三菱電機長崎地区による，制御盤生産体制の整備,筐体（きょうたい）生産～組み立て配線までの一貫生産体制による推進を受けて，弊社板金加工部門においては1999年度より，生産能力の拡大とコスト削減を目的に,その生産体制の強化を図ってきた。その第一次案として，制御盤製造の一体運営による間接業務の効率化,生産性向上および弊社の板金内製化能力を拡大するために，部品製造ラインへの設備投資，人員配置の最適化等を実現した（1998年度生産能力：600面/年→2000年度生産能力：1400面/年）。 第二次案では，塗装工場における内製化の拡大を図るため,従來,外注施策で対応せざるを得ない状況から，塗装作業の生産性向上と塗装業務の体質改善（素人化等），経済性,また，昨今の環境問題に配慮し，粉体塗装ラインの導入を行って，生産能力の向上と環境負荷の低減に取り組hできた。 環境への取り組みについては,環境と調和した企業活動を推進し，環境に適合した設計に取り組む中,環境リスクのある物質の低減や廃棄物の削減を目的とし,設備導入の計画を立案した。