航空機構造健全性モニ夕リング技術の開発

摘要

航空機構造の健全性モニタリング技術を実用化するためには，本報で紹介した空間分解能の向上技術の開発以外にも，計測精度の向上，温度補正技術の開発，搭載機器の制約（寸法，重量，環境温度及び振動等），機器の信頼性向上，計測データの処理手法及び評価法の確立，センシング部材の選定等々，克服すべき課題は多い。 しかしながら，海外の航空機メーカ等では民間機の複合材構造に健全性モニタリングを適用する動きもあり~(3)，今後ますます実用化が加速化されるものと考えられる。 当社でも本研究成果をもとに，航空機の安全性向上を目指した構造健全性モニタリングシステムの開発を進めてゆきたい．最後に，本内容は，平成10年度から14年度まで新エネルギー·産業技術総研東機構（NEDO）より（財）次世代金属·複合材科研究感発協会（RIMCOF）が受託した"知的材料·構造システムの研究開発"において，当社が実施した研究の一部について記載したものである．