ミラノとフィレンツエから2019/20年秋冬向け生地と糸のトレンドとウールマーク社ウールラボ2019/20年秋冬のファッションコンセプ卜の提案

摘要

ミラノウニカでは2019/20年秋冬向けにハイェンドで革新的な生地が展示されていた。クラシックに機能性を付与することで伝統とイノべ一ションを結びつけた生地をプレゼンすることが基調となっている。昨年に引き続き焦点はサステナビリティで、これは今やイタリア繊維産業全体の合い言葉となっている。自然な生成りの色調のフリースのジャケットやコー卜が卜レンドとなっており、ブラウンが新たにホッ卜な基本色として、明るいベージュから木の実の茶、さび、カッパ一まで幅広く取り上げられている。フィレンツェのビッティフィラティでも2018年の標語としてサステナビリティを掲げている。品質と起源?由来、生産過程についてサステナビリティを具体的に実証するのでなければファッションのシステム自体が瓦解してしまうとの問題意識からだ。リサ一チェリアのSpazioRicercaでは、ミレニアル世代に続く“iGeneration”にアビ一ルする新発想や社会への影響をW.W.W.コレクションで指し示している。薄いレモン色、テラコッタ、セ一ジグリーン、薄い紫の色調がインターネッ卜時代を表すとの示唆もある。英国のウ一ルマーク社が、ウールの糸と生地について、世界中で商業的に仕入れ可能なベス卜の調達情報と、2019/20年秋冬のファッションの傾向を7項目のテーマに分けて提示している。アウトドア指向の時代で、ウールを基調とする糸?生地にも高度な機能性が求められている。