Tiled Displayを用いた大規模センシングデータの可視化システム

摘要

近年，BEMS （Building Energy Management System）と呼ばれる，ビル全体のエネルギー管理のために大規模なセンサネットワークを使ったアプリケーションが注目されている．そのアプリケーションには，ビル全体だけではなく，より詳細な部分のセンシングデータが閲覧可能であることが必要である．しかし，全体と細部を同時に閲覧するためには大画面かつ高解像度のモニタが必要とされる．そのため，本研究では高解像度のモニタを複数台並べるTiled Display Wallと呼ばれる手法を用いることで，拡張性や一般化を考慮した，大規模なセンシングデータを用いた可視化システムを提案する．本論文ではその第一段階として，静岡大学の情報学部棟1号館4階にセンサノード52台で構築されている自律分散協調ユビキタスセンサネットワークで収集されているセンシングデータの可視化システムの試作について論じる．