SuperSQLを利用した複雑な集約を可能とするデータキューブ機構の提案

摘要

本稿ではSuperSQLを用いて複雑な集約を可能とするデータキューブ機構を提案する。 データ分析において重要なデータだけを格納したデータキューブを作成することはデータ分析の効率を向上させる為に重要であると言えるが、データキューブを構築する際に用いるCUBE演算子は全ての次元の組み合わせの集約値からなるクロス集計値を2次元のフラットな表として返すCUBE演算子ではユーザの複雑な要求を必ずしも満たすことは出来ない。そこで様々な次元での集約値を保持出来るSuperSQL処理系を用い、異なるレベルでの集約値比較によるフィルタリングや、フィルタリングしたグループに対し再度集約演算を行うといった追加問合せ可能とすることで各ユーザの細かい要求を実現する。 また、問合せ結果をWeb上に出力し可視化することで操作性の向上を目指す。