長遅延マルチパス伝搬環境におけるOFDMターボ等化器の異なる変調方式，符号化率および伝搬モデルにおける特性

摘要

移動通信におけるOFDM伝送でほ，ガード·インターバル（GI）を超えるマルチパス遅延によってシンボル間の符号間干渉（ISI）および同一シンボル内のキャリア間干渉（ICI）が生じて伝送特性が著しく劣イヒする．このISIとICIを除去する受信方式として，OFDMターボ等化器（TE），および計算量を削減した簡略化ターボ等化器（STE）が既に提案されている．本報告では，5GHz帯無線LANの標準化に用いられる伝搬モデルおよび18パス指数減衰モデルにおいて，TEとSTEの特性比較を行う．また，変調方式とパンクチャ処理により符号化率を変化させた場合における特性，および繰り返し毎にソフト判定指向形チャネル推定を適用する場合の特性についても検討する．さらに，ターボ等化の繰り返し回数の制御法を提案し，伝送特性の劣化が無く計算量が大幅に削減できることを示す．