高次フラーレンおよびナノチューブの製造法及びそのデバイス

摘要

内側に炭化水素液体を充填したグラファイト電極間で、周期的なパルスとして自動的に制御された電流アーク放電を行うことにより、高次フラーレンおよびナノチューブを製造する方法。 フラーレン／ナノチューブ混合物は、アルゴン雰囲気中、芳香族炭化水素中でアーク電流強度100-400/cm~2、電圧20中50Vをかけることにより製造される。 アーク放電時に放出されるガス生成物によって錬状のコンタクターが上に押し上げられ、アーク放電が止まると重力によってコンタクターが下がることによって電気回路のオンーオフが行われ、パルスの自動制御が行われる。使用される芳香族炭化水素は求める高次フラーレンをC_(60)等のフラーレンよりも多く溶解する。 生成物よりナノチェーブ／煤混合物並びにC_(60）以下の低次フラーレンを分粧した後、溶液を真空蒸発させて高次フラーレンの結晶性粉末を得た。 ナノチューブ／煤残査から、ト2時間の沸騰濃塩酸処理、および遠心分離によってナノチューブを分離する。