供与体と連結したフラーレンを含む1つずつ組み立てられた光活性フイルム

摘要

太陽エネルギー変換に使用する光化学電池のような分子デバイスの構築は非常に有用であるが、困難な課題である。 最も一般的な問題は、供与分子ないしは受容分子が表面で拡散すること、ないしは可視練域で効率よい光反応を与える大きなバンドギャップをもつ半導体物質がないということに関係している。 ここで、著者らは供与体と連結したフラ｝レンの超分子構造が、光電流を効率的に生成する光活性インジウムスズ酸化物（ITO）電極の集合の代替として適しているとして提案している。 これらの構造を組み立てる基本的に有利な点は、分子レベルで組み立てられたフイルムの組成と厚さを制御できる点にある。 同様に重要なのは、近接する層間で電子移動を促進させるだめの供与一受容系の配向である。 ゆえに、生じる光電流の効率性は、これらの個々のパラメーター（フイルムの厚さ、直線、配向）の相互作用に依存すると考えられる。