ケミカルエンジニアのための統計的品質管理入門―データ解析の意味をもう一度考える―（第９回）ばらつきと規則性の評価を巧妙にやりくりする―実験計画法（その１）

摘要

データのばらつきの中から効果のある要因を見つけだす時に，垂回帰分析を使うと一度に複数の因子の効果を評価できて非常に効率的であるということに前回触れました。上手に実験が組めるとわずか十数点の実験で，4、5要因の効果の評価をばらつきの影響と分離して評価できたりしますので，1要因の効果をばらつきから分雄するために同じくらいの数の繰り返し実験が必要となる分散分析と比べると圧倒的な効率の良さです。