学術振興賞受賞砂塚敏明氏の業績

摘要

北里大学北里生命科学研究所教授の砂塚敏明博士が「微生物由来生物活性天然物の創薬に向けた合成研究」の業績により，平成20年度の日本薬学会学術振興賞を受賞されたことを心からお祝い申し上げる．砂塚博士は，北里大学薬学部を昭和57年に卒業後，同大学院薬学研究科博士課程（大村研究室）に進学し，マクロライド抗生物質の化学修飾と構造活性相関で博士号を取得した．その後2年間，ペンシルバニア大学のAmos B．Smith，III教授のもとで複雑な天然物の全合成研究に従事した．帰国後平成2年に北里研究所に入所し，平成6年より北里大学薬学部講師，平成14年より北里生命科学研究所助教授，平成17年に教授に昇任し現在に至っている．