消化器疾患

摘要

医薬品の禁忌使用時には，生命に多大な影響を与える ような重大な副作用や合併症が出現する可能性があるた め，使用する際には慎重な対応が求められている。しか し，患者の病態により，その医薬品以外に有効な治療方 法がない場合など，医薬品の使用に伴う危険性よりも有 効性がいっそう期待できる場合には，十分なィンフォー ムドコンセントのもと薬剤が使用されることもある。本稿では，消化器診療において医薬品の適正使用を考慮し た際の「薬の禁忌」の現状とその対策について述べる。