聖マリァンナ医科大学病院薬剤部はどのようにして成長してきたか(後編)臨床で活躍できる薬剤師を育成する

摘要

病棟薬剤業務実施加算の新設や2010年の厚生労働省医政局通知でもわかるように，薬剤師が臨床現場で力を 発揮することへの社会の期待は高まるばかりです。しかし，薬剤師の臨床業務に関しては，個人間の力量もさる ことながら，病院によってもばらつきがあるように思われます。臨床業務で成果を生hできた薬剤部は，いった い他の薬剤部と何が違うのでしようか。増原慶壮先生は，聖マリアンナ医科大学病院で「患者Q0Lを改善するためのファーマシューティカルケア」「責 任ある薬物治療の提供」という理念を掲げ，早くから病棟業務の確立やジェネリック医薬品の導入，さらに最近 ではCDTMの取り組みを実現させてきました。成長と成功の秘訣はどこにあるのか，卜ップとしての信念と実践 の過程を2回シリ一ズで解説していただきます。