夜間低血糖の評価と治療最適化に持続血糖モニターが有効であった症例

摘要

【はじめに】持続血糖モニター(CGM)は，皮下に短期問留置したセンサー(電極)により，組織間質液中のグルコース濃度を連続測定(1日に最大288回)でき，連続72時間，5分ごとの血糖値情報と記録が得られる。このため，血糖自己測定(SMBG)やHbAlcでは把握できない血糖変動を，正確·詳細に評価できるシステムである。【患者】72歳，女性，2型糖尿病(歴18年)，無職【現病歴】1985年にはじめて糖尿病を指摘(随時血糖値500mg/dL)され，その後インスリン療法を導入，近医で定期受診していたがHbAlc 8?10% (JDS値)の高値が持続していた。今回，右肩変形性関節症の術前血糖コントロール，超低カロリー療法(VLCD)を用いた減量目的で当院入院となった。