剤調整システム運用で退院時情報提供が急増，薬局が不適切薬剤の処方再開防止

摘要

兵庫県の宝塚市立病院は，高齢患者の持参薬を含む全処方薬のなかから，国内外のガイドライン（GL)など と照合して不適切な薬剤を自動的に抽出し，薬剤調整の 必要性やその根拠を電子カルテ上に表示できる「多剤調 整システム」を運用している。同システムの導入により， 患者が退院する際，入院中の服薬状況や中止した薬剤な どの情報をかかりつけ医やかかりつけ薬局に提供する 「退院時薬剤情報提供書」の作成作業の標準化?効率化 が進み，2018年度の同提供書の提供件数は1,000件を超 える見込み。患者情報の共有をさらに充実させて，地域 でのポリファーマシーの解消につなげるねらいだ。