酸素ラジカルを用いた低温プラズマ滅菌装置の 滅菌特性と歯科用バーに対する滅菌性能

摘要

2004年の1年間でァメリ力のペンシルベニア州内だけ で，11,600件の院内感染が発生し，そのうち1,800人が死 亡したという報告が同州の医療当局から過去に発表されて いる。このため余分な医療コストが約20億ドルも増加し たと報告されており，予想を遥かに超える院内感染事例数 およびその対策コストは，院内感染に対する緊急な対策の 重要性を知らしめた。院内感染の大きな原因のひとつとし て医療器具に対する滅菌の不十分さが指摘されており，従 来技術で得られた細菌やウィルスに対する殺滅能力よりも さらに強力な性能が求められている。同時に，これと相反 する要求ともいえる環境に対して無害である点，医療従事 者に対して安全であるという点も次世代の医療用滅菌器に は求められている。