これからの農業水利施設の維持管理運営のあり方一3:低平地水田地域における揚水機の運用管理実態とその効率化

摘要

平地の水田においては, 圃場整備にあわせて水田のパイプラインィ匕と用水の反覆利用を行う揚水機場が整備されることが 多い。さらなる国際競争に備えた水稲作の強化という観点から は, 水やエネルギーの使用量を縮減するため, 揚水機場の運転管理を渤率化することが今後の用水管理の一つの柱となると考 えられ, 本報では, 揚水機場の運転管理の変化をその管理記録 から分することで, 実態と効率化について考察した。さらに, 平成23年3月に発生した東日本大震災後, 電力使用量を抑制する社会的要請力呔きかつたため, 灌漑用の揚水機においても運転時間短縮などの努力が払われた。それらの運用管理を 整理分析し, 今後の効率化への示唆を得た。