浮体式基礎の設計·建造について

摘要

着底式で7～8MWの風車の実証機が既に製作されており、浮体施設の製作についても国内での溶接·加工などの技術レベルは高い。一方、風車搭載、特に沖合での係留施工や据え付け工事については海象などの不確定要因を抱えるため、経済性を大きく左右する一因になっている。これらの点を踏まえて風車の大型化と沖合展開した場合に浮体式基礎（浮体施設·係留施設）がどのような規模となり、実現可能であるのかについて概観したい。既往の海洋構造物と比べてやや特殊である風車荷重の特性が浮体設計に及ぼす影響についても考察する。