地下鉄向け狭軌用新操舵台車の開発

摘要

地下鉄路線では，建設の制約上，急曲線やカント逓減倍率の小さい曲線が多く存在し，大きな横圧，車輪·レール間の騒音，車輪フランジ摩耗，カント逓減区間での輪重抜けなどの課題がある．これら諸課題の更なる改善を目指し，東京地下鉄では銀座線1000系車両の台車としてSC101形操舵台車を導入，標準軌である銀座線の操舵台車で曲線通過性能の改善効果を確認した．今回，狭軌用についても操舵台車の開発を目指して試作操舵台車を製作し，現車で性能を評価したことから，狭軌用試作操舵台車の概要，本操舵台車を適用した東西線15000系の現車試験結果の報告する．また，その成果をもとに日比谷線新造車両13000系に搭載された量産仕様のSC103 形操舵台車の概要について紹介する．