家庭用燃料電池コージェネ「エネファーム」について

摘要

燃料電池は，高い発電効率や小さな環境負荷と共に，発電と同時に発生する排熱を有効に利用する省エネルギー性に優れたコージェネレーションシステムとして実用化が期待されており，30年以上の長きに渡って種々の燃料電池の開発と実用化が進められている。近年，喫緊の課題となっている地球温暖化対策技術としても注目され，2008年に日本を議長国として開催された洞爺湖サミットにおいては，日本のエネルギー·環境技術をアピールする「ゼロエミッションハウス」において，家庭用燃料電池「エネファーム」3台が実機運転され，その技術は世界に向けて発信され，日本のみならず世界的にも大きな期待がかけられている。