タービン内再熱水素燃焼タービン

摘要

表紙の写真は，単段のタービン内再熱水素燃焼タービンの試験装置概観とノズル翼後縁から噴き出された水素がタービン内で燃焼している様子を示している。 水素燃焼タービンとしては，1993年に開始された水素利用国際クリーンエネ）トギーシステム（WE-NET）プロジェクトの水素燃焼タービンが耳に新しいが，本試験タービンは，もと船舶技術研究所（独立行政法人海上技術安全研究所に2001年改称）の森下輝夫，背進両氏の着想による。 1976年に2次元高温翼列風洞を用いて研究が開始され，試験タービン本体の詳細設計·製作は㈱東芝京浜事業所で行われ，1984年に製作された。 諸事情によりすべての試験運転が終了したのは1995年となり，研究期間は思いのほか長期に亘った。 研究結果はすでに本誌等に報告しているので参考にしていただけると幸いである。