障害者の就労と耕作放棄地の利用促進を目指した農作物生産システムの開発

摘要

国内農業では，後継者不足と耕作放棄地が増加している．その一方で，大消費地である首都圏近郊に圃場を求める農業法人も存在するが，首都圏近郊の農地は，生産緑地法の規制を受ける農地は，賃貸借することができず，農業法人などによる収益率の高い農業が普及していない．また，障害者の農業分野に就労する事例が増えつつあるが，地価が安価な地方での事例は見られるが，首都圏近郊における事例はあまり見受けられない．そこで，首都圏近郊で，障害者も就労可能な農業の仕組みが求められている．一方，首都圏近郊でも生産緑地法の規制を受けない地域では，例えば太陽光利用型植物工場により，例えば高級レストランや結婚式場向けに，高級薬物野菜を多品種少量生産している都市型農業が普及しつつあり，ICTによる生産管理と，作り過ぎの無駄やチャンスロスの少ない生産計画立案する農業の生産管理システムに対するニーズがある．