水田作秋作業の新技術：コンバインの新たな多様化－多機能な小型3条刈が登場

摘要

現在，日本の穀物収穫作業において中心的な役割を果たしているのは自脱型コンバイン（以下，コンバインという）である。 今日，コンバインは，大規模は場から中山間地に至る津々浦々で使用されており，大きさ，出力，脱穀·選別機構等で多様なバリューションがある。 そのため，条件や課題は様々である。 一方，共通する課題として挙げられるのは，作業性能の向上はもちろhであるが，長時間作業，女性や高齢者の増加にも配慮した，安全性，快適性，操作性，整備性の向上である。また，環境問題への対応も欠かせない。本稿では，多彩なラインアップを持つコンバインの現状を，全体の概況に加え，大型（5·6条），中型（3·4条）及び小型（2·3条）という大きさ別の技術的動向をレビューしながら，共通する課題への対応を紹介したい。