アディティブ·マニュファクチャリング

摘要

2012年にChris Andersonが著した“MAKERS-The New Industrial Revolution”が火をつけ，オハマ大統領が「3Dプリンティング（アディティブ·マニュファクチャリングと同義語）はあらゆるモノづくりに革命をもたらす．新たな産業がアメリカから生まれるに違いない」と述べたことで，衰退する製造業を新しい視点でもう一度復活させる切り札になるのではと期待されて一気に燃え広がり，ブームの様相を呈している．しかしながら，ブームに流されることなく，既存のプラスチック産業にどのような影響を及ぼすのか，うまく補完し合いながら共に発展していくことができるのか，冷静に判断する必要がある．このような視点から，今年の研究総覧ではアディティブ·マニュファクチャリングの可能性を中心に記述する．来年の研究総覧では，できる限り最新の研究情報·開発情報·産業情報について記述して，今後の方向性を予測する．