デジタル化時代に入り、進化発展し続ける乳腺画像モダリティのCAD-臨床からみたCADの分類とその意義

摘要

前回までは、デジタル·マンモグラフィで本領を発揮し始めた世界初のCADについての開発秘話と私のかかわりについて述べてきました。CADとは、一定の時間内の正確な診断の達成のために、医師への第2の参考意見として機能するソフトウェアです。検出から始まったCADは、その後、驚異的な分化と進化を遂げてきました。最近では、CADとして一括りにすることは現実にそぐわず、陳腐化してしまった感がします。今や、新しい分類と用語が必要不可欠になりました。私が知る限り、そのような分類は確立されていないようなので、CADを臨床的に活用する立場から、適用（目的）別に分類してみました。今回は、その分類に従って、私とのかかわりを重ねながら、話を進めていきましょう。