1-MCP処理およびポリエチレン包装によるカキ'太秋'の食感保持技術の開発

摘要

AMC (Acoustic Measurement of Crispness)法によって，'太 秋'における食感の定量評価および食感の保持について検 討した.食感は周波数帯域6,400approx25,600 Hzのヱネルギー 食感指標によって，高い精度で定量評価できることが明ら かになつた.ポリエチレン包装すると，無処理（食感保持 日数が収穫後約9日）よりも約2approx6日長く，収穫後約 11approx15日まで食感を保持することができた.また， 1-MCP処理後にポリェチレン包装を行うと，ポリェチレ ン包装のみよりも約10approx14日長く，収穫後約25日まで 食感を安定して保持することができた.なお，収穫後25 日まで食感を保持しても，果皮色（カラーチャート値）は 4.2前後であり，実 上問題はなかった.謝辞本研究の実施，とりまとめに当たり，ご協力ご 助言をいただいた広島大学大学院生物圏科学研究科博士課 程後期岩谷真一郎氏に厚くお礼申し上げます.